木造住宅の良さをいくら主張しても、同業者に対しては差別化にはなりません
以前は、工務店の良さは住宅メーカーとの差別化をすればよかったのですが、今は、工務店同士の競合が多くなりましたので、更に差別化をしなければならなくなりました。
建築主の条件や要望は各人各様です。建築後の安心を重要視して「長期優良住宅」を望む方もいれば、維持費の少ない「省エネ住宅やZEH」を望む方もいます。あるいは個性的な「デザイン住宅」を望む方もいれば、「書斎やキッチン」に拘る人もいます。そんな建築主側に対応して工務店側も他社に負けない「提案」をすることが本来の「差別化」でしょう。
工務店が「木造住宅」を主張する時に用心しなければならない。それは、木造住宅の良さを主張すればするほど、顧客を、“住宅メーカーから木造住宅の同業者工務店”への関心を高め、結果的に、他の同業者工務店に協力していることがあるのです。工務店間で勝ち残るには、差別化だけではなく、時代に即した「勝ち残り戦略」を広く・総合的に考えることです。 |