「注文住宅の営業」は「商品住宅の営業」に比べて難しい。
注文住宅の営業は商品住宅を説明する営業ではない。「商品住宅」を販売する営業であれば企業側のカタログやパンフレットの内容を説明するだけで十分営業ができます。ところが「注文住宅」の営業マンが説明型の住宅営業では営業業務を進めて行くのは困難です。
「注文住宅」の営業には2つの営業タイプがあります。
1つは「工務店が側に立って進めていく営業」これは企業側の拘りを主張するタイプです。この営業は「商品住宅」を販売する営業のやり方に似ています。「注文住宅は木造がいい」「自然素材が健康住宅である」「○○工法こそが良い住宅である」‥‥等、一つ二つの拘りを主張しながら営業を進めて行く営業タイプです。
2つ目の「注文住宅」の営業は、「建築主側に立って進めていく営業」です。これこそが本来の注文住宅の営業です。しかし、この営業は非常に難しい。理由は豊富な建築知識と生活・家族・人生への深い理解がなければできないからです。
このような本来の「注文住宅の住宅営業」ができるまでには多くの時間と経験が必要になります。現実は、工務店が「顧客側に立った住宅営業」を本気てやろうとしてもそのような人材を育てる時間もゆとりもない。即戦力的に受注できる有能な人材を求めても簡単には見つからないものです。
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